山形県産の上質な肉を、山形の味で提供する「肉の小林」
食肉や惣菜の販売から、オリジナル加工品の製造販売へ
山形県寒河江市は、県のほぼ中央に位置し、県内随一のさくらんぼの産地としても知られています。肉の小林は、昭和35年に小林精肉店として創業。しばらくは駅に近いスーパーでの食肉や惣菜販売を主としていましたが、やがて寒河江市が新設した観光土産施設へ商品を卸すようになりました。その間に誕生したのが、現在肉の小林の主力商品となっている『山形牛のさくらんぼ漬』です。
山形牛をさくらんぼワインで漬けた主力商品
「“さくらんぼ漬”というと、さくらんぼを何かに漬けたものかと思われがちですが、これは違います。さくらんぼのワインを味噌に混ぜ、そこに肉を漬けたものが“さくらんぼ漬”なんです。試作段階では、さくらんぼの葉を混ぜたこともありましたが、失敗。何度も試作を重ね、ワインを混ぜるという方法で、ようやく納得の味にたどり着きました」。
そう話してくれたのは、代表取締役の小林繁春さん。さくらんぼのワインを使うことで、柔らかい肉がより柔らかくなり、味がまろやかに。さらに日持ちが良くなるといいます。山形ならではの特産品を使ったアイデアが注目され、「山形牛のさくらんぼ漬」は優良県産品に推奨されました。
50年以上培ってきた目利きの技術で、素材を厳選
「山形の魅力を多くの人に伝えるため、素材は山形県産にこだわっています。使用する牛肉はすべて山形牛のA4ランク〜A5ランク。霜降りの具合を見ながら、良いものだけを厳選して仕入れています」。
四季がはっきりしており、昼夜の寒暖の差が大きい山形県。その自然と風土の中で丹精込めて育てられた黒毛和種は、キメが細かく旨味が凝縮されているといわれています。
「山形牛の旨味を最も感じられる食べ方は、やはりステーキですね。サーロインは牛肉の中では最高の肉質で、柔らかく甘みがあり、ジューシーな霜降りが多いのが特徴。ロースは脂が少なくさっぱりとした味わい。ヒレはとても柔らかく上品な味が特徴で、焼きすぎないのがおいしく食べるコツです」。
極上の香りと風味を持つ山形牛、ギフトとしてもぜひご利用ください。
山形『いも煮』を自宅で手軽に味わえる
山形の秋の風物詩といえば、いも煮会。9月〜10月になると、家族や気の合う仲間が河川敷などに集まり、『いも煮』を作って味わう姿が多く見られます。東北では宮城県・福島県でも作られていますが、“醤油味・牛肉・里芋”や、“味噌味・豚肉・じゃがいも”の豚汁風など、味付けや具材は地域によって異なります。
肉の小林では、山形風の『いも煮』をご家庭で手軽に楽しめるよう、スープや具材のセットを販売。毎年秋の名物商品となりました。
「甘じょっぱい醤油味のスープと、山形産地牛肉をはじめ、里芋、しめじ、こんにゃく、ゴボウなどの山形県産食材をセットにしました。作り方のレシピも付いているので、簡単です。残ったスープでうどんやカレーを作ってもおいしいですよ」。
山形県産の素材にさまざまな工夫とアイデアを加えながら、山形の魅力を発信する肉の小林。地域への愛情がたっぷりと詰まった商品の数々を、一度ご賞味ください。