三浦米太郎 はたはた寿司
秋田の郷土料理「はたはた寿司」
はたはたは、秋田県人にとってもっとも愛されている県魚です。冬の荒海での漁獲の賑わいと、一年でこの時期だけにたらふく食すことのできる喜びから、昔から鰰魚・神魚・雷魚・波多波多・霹靂魚などと季節感あふれる言葉で表記されてきました。はたはた寿司は、昔から秋田県一円でお正月料理にはなくてはならない一品であり、冬の保存食としても親しまれ賞味されてきたものです。
三浦米太郎商店のこだわり
三浦米太郎商店では、秋田県はにかほ市の平沢漁港で獲れたはたはたを使用しています。はたはたと秋田米を主原料に、紫のり、にんじん、ゆず、こうじ等を加え、塩・酢にて約一ヵ月間、漬け上げます。まず、きれいに洗って粗塩でもみ、はたはたを三日間塩漬けにします。塩加減は、先代が決めた基本量にはたはたの大きさを考慮されています。その後、酢と水の漬け込み汁で三日三晩漬け込みます。重しをしてさらに丸一日冷蔵室へ。殺菌作用のあるクマザサを敷き、材料をよく混ぜ合わせ、冷蔵室で二週間かけて発酵させます。最近では冷凍での販売が多くなっておりますが、昔ながらの伝統を重んじて今だ風土豊かな風味をそこなう事のないように生でお召しあがっていただくよう吟味を重ねて調整され製造されています。
三浦米太郎商店十三代目
はたはた寿司の普及拡大を図ろうと、全国各地で精力的に販売PRを行っています。伝統的なはたはた寿司づくりはもちろん、近年では、はたはたを使った加工品の研究開発などに力を注ぎ、次々をユニークな商品を送り出しています。
「若い世代ははたはた寿司独特の味わいを敬遠する傾向にあります。アイデアをもってこの秋田の伝統料理を残していく活動が必要だと思っております。はたはた寿司をぜひたくさんの若い世代に知ってもらいたいと強く願っております」と熱く語っていただきました。