浅舞婦人漬物研究会
浅舞婦人漬物研究会とは
恵まれた自然、清らかな水が湧き出る秋田県横手市平鹿浅舞の地で、昭和42年に、この地区の婦人会が中心となって漬物の共同研究が行われました。
「各家庭秘伝の味わいを多くの人に味わってほしい」との想いのもと、昭和45年に現在の「浅舞婦人漬物研究会」を設立しました。
味噌漬、粕漬けなどの名品はじめとして数多くの漬物製品を作り出し、農林水産大臣賞5回受賞するなど多方面から高い評価を受ける生産業者です。多数の受賞を表す賞状やトロフィーは一部屋に収まらず、今現在も増え続けています。
浅舞地区の原料、顔の見える生産者
当研究会で作る漬物に使う原料の殆どが、研究会のある浅舞地区に約200戸ある農家との契約栽培により生産された安心・安全な野菜を使用しています。
朝採れたての野菜を受け入れ、下処理から漬けこみへの作業を手際よくこなします。
漬け込みに使われる唐辛子も社員が育てたもの。できる限り地元の素材を使い、浅舞地区全体が協同して造られている漬物です。
防腐剤などを一切使用しない製造へのこだわりは、「秋田の田舎漬け」を手にとった方々においしく安全に食べてほしいという願いが強く感じられます。
手造りのおもてなし
原料の漬け込みから計量、目視検査による確認まですべての工程を当研究会の方々により手造りで製造しています。
会長の佐藤氏は、「生産衛生管理に関しては、これで十分だということはありません。この時代においてお客様に安心して我々の商品を召し上がっていただくために、徹底した管理体制を行っています」というように、工場の隅々までキレイに清掃され、包装された出荷前の商品に関しても一切妥協はありません。最高の状態で消費者の方々にお届けしています。
取材に伺った8月は、人気商品「花ずし」の製造最盛期でした。
朝採れたての丸ナス(500kg!)はきれいに洗って下漬けします。笹を挟んで漬けるのがポイント。殺菌・保存に効果を発揮します。
下漬けされたナスに炊いたもち米と菊の花をのせていきます。まるで花が咲いているようにきれいに盛り付けられていきます。
漬けあがった商品は袋詰め・真空され、高温殺菌し、金属探知機にかけられます。
最後は人の目で目視検査。異物混入・キズ・商品の状態をしっかりと確かめます。
安心・安全へのこだわり
品質管理・衛生管理体制を厳しく審査される「秋田県HACCP(ハサップ)」。
浅舞漬物婦人研究会は、平成24年に秋田県漬物業界第1号として認証されています。
認証までには厳しい条件がありましたが、自信をもって商品を提供したいという信念のもと取得に至りました。
浅舞婦人漬物研究会を支える佐藤氏と菅氏
当研究会会長の佐藤氏と全ての事務を担当している菅氏。長年に渡り漬物作りに向き合ってきたこだわりを感じることができました。
その優しい人柄は、造られる漬物の味わいに表現され、全国の沢山の方々に商品とともに愛されています。
今では従業員数が20名以上と脈々とお二人の想いが若い方々に引き継がれ、今なお新たな商品開発に力を入れ、たくさんの新商品を世に送り出しているのです。
浅舞婦人漬物研究会の商品一覧