秋田のスイーツ

児玉冷菓

ババヘラアイス 児玉冷菓 秋田の子どもと、秋田で子どもだった人の心に残る、正真正銘のソウルフードです。

ババヘラアイスの始まり

秋田県男鹿市若美(旧若美町)にある児玉冷菓の創業は1948年(昭和23年)。70余年、アイスクリーム製造と販売、卸売を行ってきたメーカーです。
初代・児玉正吉は、秋田市でお菓子職人として働いていた経歴を持っていました。創業当初はアイスキャンディーを販売していましたが、正吉はお菓子職人としての腕をふるい、なめらかな舌触りのアイスクリームを開発します。いちごをイメージしたピンク色、バナナをイメージした黄色の2色のアイスを丸い缶に入れ、自転車の荷台に乗せて販売したのが、児玉冷菓のババヘラアイスの始まりです。

時代を超えて愛される味

そもそも「ババヘラアイス」とは『おばちゃんが、ヘラで盛り付けてくれる』ことからそう呼ばれるようになったもの、いわば自然発生した呼称であると考えられています。秋田県では、運動会や地域のお祭り、イベントのときにはピンクと黄色のパラソルを掲げた「ババヘラアイス」がやってくるのが定番です。子どもたちはそのパラソルを目にした瞬間「ババヘラ食べたい!」と親の袖をひっぱり、ねだる。その姿は昭和から平成、そして令和の今に至っても変わらず、繰り広げられています。


児玉冷菓は、このババヘラアイスの発祥のメーカーであり、その味わいは甘すぎず、さっぱりとした素朴な味わいが特徴です。初代がこだわったシャーベット状でシャリシャリとした独特の舌触りと、口溶けの滑らかさを今も大切にして、愛される味を作り続けています。

オリジナルの味わいを守りながら、新しい商品を生み出していきたい。

現在の代表である、三代目の児玉滋さんにお話を伺いました。 「初代だった祖父は、菓子職人だった経験を生かして小麦粉やデンプンを使った柔らかで口溶けの良いアイスクリームを開発しました。今もその特徴を味わっていただくために、作り置きをせずにご提供しています。現在は、春から秋まで、県内の様々な場所で児玉冷菓のババヘラアイスを提供しています。弊社のベテランスタッフがお客様を喜ばせたい気持ちから始めた『バラ盛』も、今ではすっかり定番です。秋田を離れてしまったお客様からのご要望もあり、最近ではご家庭でも愉しんでいただける商品の開発に力をいれており、バラ盛のカップアイスも開発しました。形を変えた商品を作りながらも、初代がこだわった味わいを守っていきたいと考えています」。



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