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美術工芸品

藤木伝四郎商店 樺細工

樺細工(藤木伝次郎商店)

樺細工の歴史

樺細工(藤木伝次郎商店) 角館町の「樺細工」は、今から約240年以上前の天明年間(1781-1788)に、佐竹北家の家臣藤村彦六により、秋田県北部の阿仁地方から角館町に技法が伝えられたのが始まりとされています。佐竹北家の城主に手厚く保護を受けたこの技法は、角館町に深く根付く地場産業として定着していきます。当時の製品は、胴乱(タバコ入れ)や印籠を主に作られており、参勤交代の土産物に用いられたと言われています。明治時代に入ると、禄を失った武士が収入を得るために本格的な商業製作を始めたことで技法が洗練され、今日の原型と言える作品が作られるようになりました。角館町でのみ作られている樺細工はこの街で育まれ、先祖代々続く職人の技により現在に受け継がれているのです。

樺細工の技巧

樺細工(藤木伝次郎商店) 「樺細工」は、冬の寒さに耐え、厳しい自然条件の中で育った桜の皮だけを使用して制作されます。

<皮はぎ/樺削り/にかわ塗>
山桜の樹皮に刃を入れ、表皮をめくるようにして剥ぎとります。はぎとった皮を製品に合わせカットし、湿らせた皮をコテを使って伸ばします。薄くなった桜皮に膠(にかわ)を塗り乾かします。
<仕込み>
桜皮を木型に巻きつけ、鏝であて癖をつけます
<皮はぎ/樺削り/にかわ塗>
芯となる木材に膠を塗って皮を張り付けます。膠と鏝の熱加減、鏝の当て方に高度な技術を要します。トクサ、ムクの葉、砥粉(とのこ)を使い、磨きをかけ完成です。

江戸時代から6代続く藤木伝四郎商店

樺細工(藤木伝次郎商店) 江戸時代から6代続く「藤木伝四郎商店」は、角館の街並みに溶け込んだ情緒あるお店の佇まいと、その店内に並んだ多種多様で艶やかな樺細工は、角館を象徴する趣を魅せます。

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