花立牧場工房ミルジー
愛すべきジャージー牛
由利本荘市旧矢島町。鳥海山の麓に広がる、豊かな大地、花立地区には、昔からその土地柄から酪農家が多くいた地域だったといいます。昭和30年代、当時の町長さんの提案で、もっと質の良い乳牛を作ろうとジャージー牛の飼育を始めました。ジャージー牛はイギリスのジャージー島にて、イギリス王室御用達のミルクを作るために改良された乳牛と言われています。体格は小柄で乳量も少な目ですが、高品質・高脂肪の生乳が取れる上、気質も優しく人懐っこいと高評価。愛すべき牛なのです。
花立牧場工房ミルジー
平成12年。冬場の仕事を確保することを目的として、花立牧場工房ミルジーが誕生しました。本来の風味を生かすため低温殺菌と脂肪球の均質化を施し、「カラダにやさしい」牛乳を作っている工房ミルジー。濃厚な味わいのジャージー牛の特性を生かしたおいしい商品を作っているだけではなく、厳しい審査をクリアしなくてはいけない国の「HACCP」の認証を受けています。前日搾られた生乳は、受け入れ検査にて抗生物質がないかなどの検査が行われます。授乳室で一晩置いた後、朝の四時には作業開始。65℃で30分という低温殺菌を施した後、脂肪球を砕く「ホモゲナイザー」という機械を使い、脂肪分解、冷却された後製品となります。
栄養豊富なジャージー製品
濃厚な味わいのジャージー牛乳は、そのままでももちろん様々な乳製品に活用されています。
乳脂肪分やタンパク質が多く、良質な栄養素を多く含んだ風味豊かなコクのある味わいが特徴のジャージー牛乳をそのまま使ったヨーグルト。バニラ、抹茶、ショコラ、ストロベリーと味も豊富なアイスクリーム。持ち帰り用のアイスクリームも人気ですが、その場で頂けるソフトクリームは現地でもお祭りでも人気の商品です。花立牧場に訪れた際にはぜひ一度ご賞味ください。そして、恋しくなったら「秋田ずらり」でのご購入をお待ちしております。
土田支配人
工房ミルジーが出来て1年後からこちらで働いているという工房支配人の土田さん。
「牛乳は、生もの。製造する上での衛生管理はもっとも難しく大切です。『HACCP』の審査をクリアすること、維持することは大変ですが、それがお客様への安心・安全をお伝えする証。しっかり守っていきたいです。それに、お客様から『おいしかった』という電話がきたり、小学校に通っている息子から『給食でお父さんの牛乳が出たよ』と言われると嬉しいですね。私のおすすめは、プレーンヨーグルト。ジャージー牛乳そのままの味を楽しむことができますよ。」